予約先は主に「呉服店」「振袖レンタル店」「美容室」「出張着付けサービス」の4つに分けられます。それぞれの特徴を理解し、自分に合った場所を選びましょう。

＊呉服店
メリット： 高級な振袖の購入や、質の高いレンタルを検討している方におすすめです。着物に関する深い知識を持つプロが、着付けから小物選びまでトータルでサポートしてくれます。格式を重視する方には安心感があります。

デメリット: 料金が比較的高価になる傾向があります。ヘアメイクは提携先の美容室に手配されることが多く、自分で担当者を選べない場合もあります。

＊振袖レンタル店
メリット: 振袖レンタルから着付け、ヘアメイク、写真撮影まで、すべてが一か所で完結するパッケージプランが主流です。多忙な方でも手間がかからず、料金もわかりやすいのが魅力です。最新のトレンド振袖や小物の品揃えが豊富で、自分好みのコーディネートを見つけやすいでしょう。

デメリット: 成人式当日は非常に混み合うため、時間通りに進まない可能性や、着付け・ヘアメイクの時間がタイトになることもあります。

＊美容室（ヘアサロン）
メリット: 普段から通っている美容室なら、自分の髪質や好みを理解してくれているため、安心してお任せできます。最新のトレンドヘアに強く、好みのスタイリストを選べるのが魅力です。

デメリット: 着付け師が常駐していない場合があり、着付けだけ別の場所で依頼する必要があるかもしれません。人気の美容室は予約がすぐに埋まるため、早めの行動が必須です。また、振袖を自分で手配して持ち込む必要があるため、成人式当日前後に時間がない方には少し手間がかかるように感じるかもしれません。

＊出張着付け・ヘアメイク
メリット: 自宅や指定した場所に来てくれるため、早朝の移動がなく、ゆったりと準備できます。他の人との時間を気にせず、リラックスして過ごせるのが大きなメリットです。

デメリット: 着付けやヘアメイクのプロを自分で探す手間がかかります。また、個人の力量に差がある場合もあるため、事前の口コミや実績の確認が重要です。また、自宅に早朝から来てもらうことになるため、料金が割高になる可能性もあります、事前にしっかり確認しておきましょう。

着付けとヘアメイクをどこで、いつ予約すべきかを知っておくことは、スムーズな成人式当日を迎えるための鍵となります。具体的な料金の目安と、後悔しないための予約時期について、詳しく見ていきましょう。

＊料金の相場
　着付けのみの料金は、１万円〜1.5万円程度が一般的です。
ヘアセットのみは5,000円〜8,000円程度が相場となります。
着付けとヘアセットの両方を依頼する場合は、セット料金として2万円〜3万円程度を考えておきましょう。

注意点として、早朝の着付けやヘアセットを希望する場合は、早朝料金が加算されることがあります。また、出張着付けを依頼する際は、別途出張費が発生することも頭に入れておきましょう。これらの追加料金は、事前に確認しておくことが大切です。
依頼する先によって料金にかなり違いがあるため、内容を確認してからしっかりと料金も確認しておくことをお勧めします。

＊予約のベストタイミング
　1年前〜半年前が安心な時期です。 特に、希望の仕上がり時間がある方や、特定の人気の美容室・着付け師に依頼したい場合は、この時期にはもう予約が埋まり始めています。成人式の会場近くや、アクセスの良い場所にあるサロンは特に人気が高いため、早めの行動が何よりも重要です。

3ヶ月前〜1ヶ月前になると、予約の選択肢はかなり限られてきます。
この時期に予約しようとすると、希望する時間帯が取れなかったり、着付け師が見つからなかったりする可能性があります。そのため、希望のサロンや着付け師がある場合は、成人式の約1年半〜1年前に情報収集を開始し、予約が始まるタイミングを逃さないようにしましょう。
先輩から話を聞いてみたり、成人式を終えたお姉ちゃんがいる友達とも情報交換してみるのもおすすめです。

振袖に似合うヘアスタイルがわからないという方も「おまかせで」という時も、いくつかのポイントを伝えるだけでも大丈夫、理想のヘアスタイルがある方は、明確なイメージを伝える準備をしておきましょう。

・イメージ写真を用意する: 口頭での説明だけでは、お互いのイメージにずれが生じることがあります。事前にSNSや雑誌で好みのヘアスタイルを見つけ、複数のイメージ写真を用意しておきましょう。

・「NG」も一緒に伝える: 「前髪は下ろしたい」「サイドは残したい」「〇〇な雰囲気は嫌だ」など、避けたいスタイルも明確に伝えておくことで、ミスマッチを防ぐことができます。

・髪飾りは忘れずに: どんな髪飾りをつけたいのか、当日持参するのかなども事前に伝えておきましょう。髪飾りを活かしたヘアスタイルを提案してもらえることもあります。

似合うヘアがわからないという方も、自分のNG項目だけでも伝えてみましょう。
例えば前髪は絶対にあげたくないとか、かっちりした髪型は苦手など、振袖を大人っぽく着こなしたいとか可愛いイメージが好き、この髪型にしたい！というイメージがない場合でも苦手なことがけでも伝えることができるようにしておくと安心です。

振袖の髪型をどうやって決めたらいいかわからないと思っている方に、押さえておきたいポイントをお伝えします。
髪型で悩んでいるという方は、参考にしてみて下さい。

まず大切にするのは着用する振袖とのバランスです。
振袖を着用する時に髪型選びでは、当日着用する振袖とのバランスもしっかりイメージしておきましょう。
色味やデザインはもちろん、振袖全体の雰囲気や小物とのコーディネートのバランスも合わせてスタイルを選んでいきましょう。

古典柄の振袖だから、絶対にシンプルなヘアスタイルにしなければならないなんてことはありません。クラシカルにまとめながらも、少し抜け感のあるヘアアレンジを合わせてみたり、ヘアアクセサリーで統一感を出して全体のバランスを見ながらスタイルを決めていきましょう。

いくつか希望の髪型があって決められないという方は、崩れにくさも選ぶ目安にしてみて下さい。
成人式当日のヘアスタイルは、特に崩れにくさも重要です。
早朝にヘアセットをして、一日振袖を脱ぐまで、なかなか髪型全体をチェックする時間はないため、知らないうちに髪型が少し崩れてしまったなんてことも。

成人式当日に、雨や雪が降るなんてことも考えられるので、ある程度キープできる髪型で、もしもがあれば自分で少し整えることができるような髪型を選んでおくとヘア崩れの心配なく当日を楽しむことができるでしょう。